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2017年度モンテディオ山形決算について

株式会社モンテディオ山形では、2018年4月24日に行われた定時株主総会にて、2017年度(2017
年2月1日~2018年1月31日)の決算につき承認を得ましたので、下記の通りご報告いたします。

 

 

 

(単位:百万円)
 2017年度
  予算    決算  
営業収益1,5561,576
営業費用   1,5701,565
営業利益 (14)11
経常利益    432
当期純利益    422

※詳細については、別紙PDFファイルを参照ください。
※弊社代表取締役森谷俊雄のコメントは、以下をご参照ください。

 

2017年度決算について

営業収益 1,576百万円(予算比 20百万円増)、営業費用 1,565百万円(予算比 5百万円減)となりました。
募金収入等による営業外収益20百万円を含め、当期純利益は22百万円(予算比 18百万円増)と予算を上回りました。
予算を上回った主な要因は、物販及び指定管理の収入増によるものです。物販は、売上データに基づき仕入・販売計画を見直したことにより、
収入及び利益率を伸ばしました。指定管理は、インターハイ開催にともなう収入が増加しました。一方で、広告料及び入場料収入についてはJ2 2年目の影響を挽回しきれず伸び悩みました。

2018年度予算について

営業収益 1,617百万円(前年度実績比 40百万円増)、営業費用 1,630百万円(前年度実績比 65百万円増)、当期純利益 4百万円(前年度実績比 18百万円減)としました。
純利益での黒字を維持した上で、J1昇格に向けてチーム人件費を積み増した計画です。
J2 3年目で厳しい経営環境に直面していますが、激化するJ1昇格争いの中で、チーム人件費をはじめとした強化予算を増加させなければJ1復帰を果たすことはできません。
そのため、広告料収入・入場料収入ともに前年度以上の予算としました。
来場者へのサービス・ホスピタリティ向上やプロモーション強化、既存スポンサーへの提案強化や大口スポンサーの獲得に注力いたします。
また、費用対効果を重視した経営による利益率の向上も図り、強化予算を前年度以上に確保する方針です。

中期経営計画について

(1)計画概要

当クラブは、この度、第2次中期経営計画を策定しました。近年、当クラブを取り巻く環境は大きく変わりました。
Jリーグからの配分金の傾斜拡大、J1経験クラブの増加、新興クラブの台頭、J1昇格プレーオフ制度の変更と、J1昇格争いは激化しています。
Jリーグでの生き残りを賭け、そして、山形県の活性化とスタジアムの実現に向け、クラブの魅力と経営力の向上が急務であると考えます。
こうした認識にたち、向こう3ヵ年(2018年度~2020年度)の目標と方針を定めました。
2020年のゴールとして、「売上高 21億円」 「チーム人件費 8.6億円」を経営目標としています。
過去の順位とチーム人件費の相関関係及びJリーグからの配分金の増加を考慮すると、J1残留を果たすためには最低800百万円程度のチーム人件費が必要になると思料しています。これを達成するためには、当クラブの事業構造では売上高21億円が必要であると試算し、経営目標としました。
経営目標の達成に向け、4つの事業目標と5つの基本方針を掲げました。
4つの事業目標は、「平均入場者 13,000人」 「広告料収入 プラス1億円」 「チーム目標 J1昇格、J1残留」 「(指定管理における)施設利用者 100万人」です。
この事業目標を達成するための5つの基本方針として、「ホームゲームの”テーマパーク化”」 「大口スポンサーへの対応の強化」 「”成長”を重視したチームビルディング」
「総合運動公園の価値向上」 「組織風土改革」 の5つを掲げました。

(2)強い経営の実現

データを分析すると順位とチーム人件費に強い相関関係があることからも、強い経営がなければ強いチームを作ることはできません。
この現実を受け止め、結果(数字)にこだわった経営をしていく必要があると考えています。今ご来場いただいているお客様はもちろんのこと、
「今来場していないがモンテディオに興味はある層」にも休日の楽しみとして足を運んでもらえるワクワク感に溢れた ”テーマパーク”のようなホームゲームを創り上げていくこと(平均入場者の増加)。サービス向上やクラブ価値の向上を果たすことで、現在ご支援をいただいている会員・スポンサーからより多くのご支援をいただき、新たな企業からも大口のご支援をしていただけるようになること(広告料収入の増加)。まずは、クラブ経営の根幹を支えるこの2つの事業目標(数字)を達成するために、クラブ全員が一丸となって取り組んでいきます。

(3)TOP TEAM VISION  『選手が成長できるチャレンジングなフットボール』

「売上高 21億円」 「チーム人件費 8.6億円」を達成できたとしても、まだまだJ1で戦える最低限のチーム人件費までしか届かないというのが現実でもあります。これを踏まえ、中長期的なチーム作りをする上でのTOP TEAM VISIONとして、『選手が成長できるチャレンジングなフットボール』を掲げました 。当クラブが、J1でビッグクラブと戦っていくためには、クラブの規模で戦うのではなく、”VISION”で戦う必要があると考えます。一貫した考えを持ち、継続することでのブランディングを図り、選手を惹きつけるクラブにしていく。その考えの起点を「選手の成長」としました。選手が成長できるチャレンジングなフットボールを展開することで、選手に「このチームでなら成長できる、このチームでやりたい」と感じさせるチームを構築していきます。そして、選手が前からボールを取りに行き、必死に何かを掴み取ろうとする意欲を持ってプレーする姿を見せることで、見ている人に共感や楽しみを持っていただけるチームを目指します。

 

(4)新スタジアム推進

山形県との官民連携事業化に向け、今年度はいよいよ新スタジアム基本計画策定のフェーズに入りました。当クラブにおきましても、全社横断的なタスクフォースを組織しました。現場のノウハウを集結し、クラブの視点で「新スタジアムの将来像」「顧客経験価値向上に繋がるスタジアム機能」を検討し、実現に向けて新スタジアム推進事業株式会社と連携していきます。

このクラブは、スポンサー・会員の皆様、サポーター・ファンの皆様、ボランティアの皆様、その他たくさんの方々に支えられて成り立っているクラブです。今シーズンは、多くの方々に除雪のお手伝いをいただいたお陰でホーム開幕戦を迎えることができました。こういった多くの皆様のクラブへの思い、貢献が、クラブにとってかけがえのない財産であることを改めて実感しています。この場を借りて、全ての関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
中期経営計画の実現に向け、「現在の延長にこのクラブの将来はない」という覚悟のもと、皆様と一緒になってクラブを変革し、成長させていきたいと考えています。今後ともご声援、ご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

 

2018年4月24日
株式会社モンテディオ山形
代表取締役 森谷俊雄 

 

 

 

 

 

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